ブダペストに大寒波!32年間で過去最低気温に
只今、ドナウ川が凍っております!Frozen Duna River です!
外に出ると、寒いというより寧ろ “痛い”。
凍てつくような寒さとは、このことなのだと大阪の都会っ子は痛感しております。
こんな景色、移住して、いや人生初めてです。
それもそのはず。
本日 2017 年 1 月 8 日、1985 年にブダペストで観測された -18.5 ℃ の最低気温の記録が更新されたのです。
体感温度は −20℃を完全に下回っています。
写真を撮影した日中でさえ、−13 ℃ …。道路も凍結しています。
ご察しの通り、首都でこの寒さなので地方は「極寒」です。
ブダペスト市内には、外で生活をしている方々の緊急シェルターが設置されました。
しかし、全ての人が避難所に入れるわけではなく、公園や地下道に残っている方の姿が。
冗談抜きで、こんな寒さの中、外で寝ると命の保障はありません。
夫と話し合い、あまり使っていない毛布や暖かい衣類をとりあえずかき集めました。
偽善的に思われる方がいるかもしれないですが、寄付せずにはいられないほど、ブダペストは非常事態なんです。
現地ニュースでは声をかけても動かない人がいる場合は、警察を呼ぶようにとのアナウンスが入っています。
寒そうに縮こまっている人、耐えるために同じ場所をずっと歩き続けている人、薄い毛布しかかぶっていない人たちに恐る恐る声をかけてみました。
ホームレスの方と話すなんて、これまた人生初です。
難民問題の取材をしていた時、物の争奪戦を見てきたので、私と夫が抱えているものを見ると必死にたくさんもっていくかと思っていました。
しかし予想は、裏切られました。
今を乗り切るために必要なものだけ取って、「もう大丈夫、ありがとう。他に持ってない人にも渡してね。」と言うんです。
だからある意味ショックでした。
確かにホームレスの方の中には、「物乞いをして楽に生きれればいい」そういう考えの人、アルコール中毒の人など様々で、全ての人がこういうわけではありません。
ただ、今回声をかけた人たちは皆さん同じ反応をしたんです。
心にずしーんと来るものがありましたね。
物品を配り歩いた後、夫と手を繋ぎながら「大切なこと、見失わないように生きようね」と決心して家路につきました。
話は少し横道にそれましたが、兎にも角にも、ハンガリーにご滞在の方は、足元には十分お気を付けいただき、防寒対策もしっかりしてくださいね!
(鼻水が出ていても気づけないぐらい顔も凍りますよ。苦笑)