この2年、完全にブログを放置していました (苦笑)
それだけ充実していた証なのかもしれません。
でも確かに、2018年、2019年、そして2020年に入り、一体何本の撮影をこなしたのだろうか…
自分でもわけがわからないぐらいロケ、ロケ、ロケの日々だった気がしますね (^^;
この写真は、池上彰の現代史を歩く チェコ編のときのもの。
ハンガリー、オーストリアと撮影コーディネートを担当しました。
私がメディア界に飛び込むきっかけとなった本の著者だった池上さん。
いつかどこかでお仕事でご一緒できたら、なんて夢見ていたわけですが、、、
まさかこんなに早く叶ってしまうなんて、生き急いでやしないかと怖くなるぐらい嬉しかったです。
この撮影への気合の入れ方は半端ではありませんでした。
ここから一皮、いや二皮ぐらい剥け、自分自身がパワーアップしたように感じています。
振り返ると、書ききれないほどの思い出が詰まっていますが、総じて、本当によく働いていている、とたまには自分を褒めてみます (^^)
そうこうしているうちに、2020年2月23日で、ハンガリーというヨーロッパの小国にやってきて丸5年。早いものです。
暮しにも慣れ、仕事にも慣れ、大好きな家族と楽しく海外生活を送っています!
はっきりいって、かなり恵まれています。感謝しかないです。
でも、ただ一つ、絶対に慣れたくない、慣れないと誓っていることがあります。
それは「自分優先の考え」です。
外国人と接すると、日本人は自己主張しなさすぎると言われ、それを日本でも悪いことのように報じられていますが、そこには疑問があります。
確かに自分の意見をきちんと持つことは、生きる力として必要です。そしてそれを伝えることも。
でもその出し方は、相手を抑え込むような形であってほしくないのです。
例えば、私が住むハンガリーでは、「言ったものがち、先に行ったものがち」といった風潮があります。
要するに「我先に」なのです。
彼らの会話を聞いていると、「この人たち、相手の話を聞いているのだろうか?」と思うことがしばしばあります。
話に隙ができれば、「我先に」と自分の話しを突っ込んで(被せて)くるのです。
私は聞く方が好きなので、個人的には有難い環境ではあるのですが、時々、もう少し相手の話しに耳を傾けてから意見すればいいのにと思うことがあります。
その他、例えば、列がなんとなくできていて ( 日本のようにきっちりは並ばない ) 、誰が最初にその場にいたかは皆さんもだいたいわかっていています。
しかし、いざサービス開始となると「我先に」と順番なんてお構いなし。
そこでよくケンカしている姿も見ますし、私も故意に順番を抜かしたおじさんに文句を言ったことがあります。
「ここでは勇気を出して『私が先よ!』と言わないとダメ」、と逆に叱られたことも。苦笑
でもそんな風に適応していっていいのだろうかと葛藤しました。
そして辿り着いた結論は、日本で培われてきたマインドを私は絶対に失いたくないということ。
私は先に並んでいた人が順番を抜かされそうになっていたら、「あなたが最初だったわよね」と言います。これが私の自己主張です。我先にとは意味が違います。
外国に住まわせてもらっている身で、そこで育った方たちを不愉快にしたり、迷惑をかけるような習慣や行動はしないように心がけます。
そこはTPOで郷に入れば郷に従えです。
でも外国に住んだからといって、和心を失いたくはないし、寧ろいいことならお互いに学び合ってもいいのではと思う今日この頃。
海外旅行へ行かれた方、外国に住んでいらっしゃる方、皆さんはどんな風に心構えの線引きをされているのかなとお話しを伺ってみたいです。
と、ちょっとハンガリーのネガティブキャンペーンみたいになりつつありますが、この国には日本が忘れかけていることがしっかり残っています。
先程、「我先に」の姿勢について触れましたが、これは知らない人が相手の場合。
家族や友人、親しい間柄になると、凄まじい人情で救ってくれます。
本当に親身になって動いてくれます。これには何度、感動したことか。
それがご近所さんであっても成り立つのが素晴らしい。これには👏👏👏です。
外国に住んでいると見えてくる、その国のいいところ、日本のいいところ。
これからも (良くないことからも目はそらさず) 良いとこどりをしていきます!
という2ヶ月遅れの2020年の抱負でした (^^)/
→ (追記) これを書いた数日後…
実は、先日、郵便局での「我先に」合戦に萎え、一言、局員にも利用者にも忠告したんです(笑)
そして「日本ではね、順番はきちんと守ってお先にどうぞなんていうんですよ。こうやって小さい時から、お互いの立場を考えることを学んできたんです。いいことじゃないですか?」と語ったんですね。
そのときに局員は「それなら日本に引っ越したいわ!」と私に言ったので、「私はこの国での生活には慣れたし、好きだけれど、この自分優先の態度だけは本当に好きではありません。ハンガリーもこういう考え方になったらいいのにね。」と答えたんです。
今日、夫はその郵便局に行ったんですね。
すると、、、局内のシステムが変わっていたらしい!
なんと局員が順番を把握しながら、「次はあなたでしたよね?皆さんそうですね?」みたいに呼び掛けていたそうです。( 事情:大きい郵便局は、番号札をもらえるのですが、小さい所はないのです )
日本を認めてもらったようです。嬉しい (^^)/
自分の意見はきちんと伝えることを教えてくれたこの国の人たちにもありがとう!